カッティングシートの可能性を追求するデザインコンペ CS DESIGN AWARD

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第16回 CSデザイン賞 受賞作品
一般部門
グランプリ
準グランプリ
優秀賞
中川ケミカル賞
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2009年12月から2010年3月までに募集を行った、「第16回CSデザイン賞」の各賞です。

募集作品:カッティングシートおよびそれに準ずる装飾用シートを使用したもので、 2008年4月1日から2010年3月31日までに実際に制作された作品
応募点数:180点

グランプリ
「ザ ストロークス」「ジム ランビー:アウンノウン プレジャーズ」
「ザ ストロークス」「ジム ランビー:アウンノウン プレジャーズ」
「ザ ストロークス」「ジム ランビー:アウンノウン プレジャーズ」
「ザ ストロークス」「ジム ランビー:アウンノウン プレジャーズ」

プロデューサー/原 俊夫(原美術館)
アーティスト/ジム ランビー(Voidoid Ltd.)
施工/原美術館、有限会社カインド
フォトグラファー/米倉 裕貴(ヨネクラ写真事務所)

様々な色のテープやシートを幾何学的に貼り廻らすことによって、見慣れた屋内空間を劇的に変容させること―それが、アーティスト、ジム・ランビーの狙いである。
「ジム・ランビー:アンノウン プレジャーズ」展(2008年12月―2009年5月、原美術館)において展開された「ザ ストロークス」という作品では、通常の美術概念では"作品"とは成り得ない床面に、カッティングシートを貼付することで、空間を建築的なスケールの抽象絵画ともいうべき作品に変容させた。また、床面を作品としたことで、「空っぽでありながら同時に満たされている」というランビーのアイデアを具現化するとにも成功した。さらに、作品自体は"平面"であるものの、貼るという行為を通じて床の小さな凹凸や亀裂など、物理的特徴を身体で把握することができ、空間が内包してきた時間をも含めてその本質を象る、"彫刻"的な作品でもある。
「ザ ストロークス」は、白地に黒のラインを貼るだけのシンプルな手法で制作されているが、川の流れや枯山水の庭、ロイ・リキテンスタインのブラッシュストロークまでを鑑賞者に想起させ、視覚的に最大の効果をもたらして人々の心を揺さぶるという点で、デザインの領域にも踏み込んだ作品であるといえるだろう。

準グランプリ
& ROLL
& ROLL
& ROLL
& ROLL

デザイナー/秋元 葉子(VIVIFAI)
クライアント/二木 和也(& ROLL)
施工/久保 英夫(モリオ)
フォトグラファー/久保 初江

クラシックなモチーフを、白壁に黒のハイコントラストでグラフィカルに表現することで他にはない独自性を演出し、ハイセンスでエッジの効いたヘアサロンのアイコン的存在として機能させることを目指した。

COLOR  STUDY
COLOR  STUDY
COLOR  STUDY
COLOR  STUDY

ディレクター/松下 計(有限会社松下計デザイン室)
デザイナー/森井 美紅(有限会社松下計デザイン室)
クライアント/小沼 のりこ(株式会社中川ケミカル)
施工/椎名 太一(株式会社中川ケミカル)
   高橋 晋(株式会社中川ケミカル)
   齋藤 康隆(株式会社中川ケミカル)
フォトグラファー/永石 秀彦(永石写真事務所)
         宮濱 祐美子
照明計画/山下 裕子(Y2 lighting design)

カッティングシートに透明色シリーズ「IROMIZU」
12色相×3tone、白・黒×3toneの計42色からなるカラークリスタルのような美しいシート。重ね貼り可能、透明色世界の表現がさらに膨らみます。グラフィックデザイナー松下計がスペースを存分に使って色の実験(color study)に挑みました。

「ヤノベケンジ  ULTRA展」サインデザイン(豊田市美術館)
「ヤノベケンジ  ULTRA展」サインデザイン(豊田市美術館)
「ヤノベケンジ  ULTRA展」サインデザイン(豊田市美術館)
「ヤノベケンジ  ULTRA展」サインデザイン(豊田市美術館)

ディレクター・デザイナー/原田 祐馬
            (UMA/design farm)
クライアント/豊田市美術館
施工/牧野 行嗣(株式会社カタノ工房)
フォトグラファー/太田 拓実(太田拓実写真事務所)

2009年4月に豊田市美術館にて開催された、現代美術作家ヤノベケンジによる個展、「ウルトラ」のサインデザイン。
新作の<ウルトラ―黒い太陽>は展示室内に水没した鋼鉄製の大きな放電する彫刻である。その新作をモチーフとし、サインを鉄錆シートで作成。外部に貼ることで展覧会期間中に壁面へ錆垂れが出来上がり、変化していく様子をデザインに取り入れた。また、文字は溶断したような仕上がりをイメージし、レーザーカットで切文字の小口を焦がした。

優秀賞
イチハラヒロコ展覧会 一生遊んで暮らしたい。
イチハラヒロコ展覧会 一生遊んで暮らしたい。
イチハラヒロコ展覧会 一生遊んで暮らしたい。
イチハラヒロコ展覧会 一生遊んで暮らしたい。

ディレクター/弓削 聞平(聞平堂)
アーティスト/イチハラ ヒロコ
クライアント/眞木 健一(株式会社 槇)
施工/恒吉 優樹(株式会社ハダ工芸社)
フォトグラファー/藤野 拓人(聞平堂)

おうち、丸ごと美術館。
住宅メーカー「槇」の商品「casa cube」のモデルハウスを約1ヶ月に渡りコトバアートでジャック。

Cafe Ring 横浜みなとみらい店
Cafe Ring 横浜みなとみらい店
Cafe Ring 横浜みなとみらい店
Cafe Ring 横浜みなとみらい店

デザイナー/ 野井 成正(野井成正デザイン事務所)
       松本 直也(野井成正デザイン事務所)
クライアント/俣野 千秋(株式会社カフェリング)

閉ざされた場所に、植物の出力パターンを施し、
気持ちを和らげる空間を考えた。
またグラフィックをグラデーションにする事で、
全体に透明感を表現しながら空間にリズムを出した。

GOOD DESIGN EXHIBITION 2009
GOOD DESIGN EXHIBITION 2009
GOOD DESIGN EXHIBITION 2009
GOOD DESIGN EXHIBITION 2009

クリエイティブディレクター/谷川 じゅんじ
      (ジェイ・ティー・キュー株式会社)
アートディレクター/永井 一史
      (株式会社HAKUHODO DESIGN)
ディレクター/大塚 一成
      (ジェイ・ティー・キュー株式会社)
プランナー/遠山 直子
     (ジェイ・ティー・キュー株式会社)
デザイナー/南 結佳
     (ジェイ・ティー・キュー株式会社)
アシスタントディレクター/柏木 邦彦
     (ジェイ・ティー・キュー株式会社)
クライアント/日本産業デザイン振興会
施工/株式会社乃村工藝社
フォトグラファー/奥村 浩司
        (株式会社フォワードストローク)

Gマークの未来への進化を可視化。
2009年度グッドデザイン賞で選ばれた最新のグッドデザイン賞受賞デザインをお披露目し、「2009年のグッドデザイン」を総括する場を展開。


過去・現在・未来。
3つの時系列のグッドデザインが重なり合い、進化していくストーリーを表現したグレー、赤、青の3色からなるコンセプトグラフィックを3次元の空間として立体的に構成。


来場者がグラフィックの中に入り込み、過去・現在・未来を移動していくことで変様する景色の楽しさやグッドデザインの奥行きを体感。
グッドデザインがもたらす新しい未来への進化を可視化し、シンプルに体感できる空間を創出しました。

C’s fort
C’s fort
C’s fort
C’s fort

ディレクター/吉田 昌弘
      (株式会社KAMITOPEN一級建築士事務所)
デザイナー/吉田 昌弘
     (株式会社KAMITOPEN一級建築士事務所)
      薄葉 和久
     (株式会社KAMITOPEN一級建築士事務所)
クライアント/下島 理巳(シーサービス株式会社)
施工/川崎 弘高(有限会社ディー・オー・ディー)
フォトグラファー/宮本 啓介(株式会社ロッヂコープ)

C's fortは時間によって、客層やメニューが変わる、デリスタイルのカフェバーである。(昼はデリカフェ+夜はバー)
そこにあるインテリアの中で、時間と共に自然と移ろいを見せるものは「影」である。
私は、今回の設計に於いて、「影」に焦点を当て設計した。
まず、天井に必要な照明器具の為の配線ダクトを鉄筋に差し替え、木の枝を張りめぐらせた。そして、照明器具に楕円形のCSシートを貼り、それによって生まれる影によって、木に葉を茂らせた。
その結果、昼から夜にかけて徐々に照明を絞っていくと、全体の照度が落ちて、影が濃くなっていき、森の奥深くに入っていくような感覚を持ち、影の力によって自然と時間の流れを感じられる。

淑徳大学 千葉キャンンパス本部棟  「木もれびの階段」
淑徳大学 千葉キャンンパス本部棟  「木もれびの階段」
淑徳大学 千葉キャンンパス本部棟  「木もれびの階段」
淑徳大学 千葉キャンンパス本部棟  「木もれびの階段」

ディレクター/室殿 一哉(株式会社佐藤総合計画)
       谷口 直英(株式会社佐藤総合計画)
デザイナー/島津 勝弘
     (島津環境グラフィックス有限会社)
      川崎 碧(島津環境グラフィックス有限会社)
クライアント/淑徳大学
エージェンシー/株式会社中川ケミカル
施工/株式会社中川堂
   株式会社小山
フォトグラファー/小林 雅央(株式会社中川ケミカル)

淑徳大学千葉キャンパス新棟の環境グラフィック計画において、敷地内に残るシンボルツリーから、「木もれびを育む淑徳のもり。」をテーマとし、全館にグラフィック展開している。
メインとなる階段のガラスカーテンウォールは、IROMIZUシートのグラフィックを通した太陽光による柔らかい木もれびのシルエットに包まれ、時間の流れを感じてもらえる空間でデザインとしている。

NOSIGN EXHIBITION 「鏡の葉」
NOSIGN EXHIBITION 「鏡の葉」
NOSIGN EXHIBITION 「鏡の葉」
NOSIGN EXHIBITION 「鏡の葉」

ディレクター/NOSIGNER
デザイナー/NOSIGNER
施工/NOSIGNER
フォトグラファー/八田 政玄(HATTA)

鏡の葉・隠された文字。
展示外側のファサード面には鏡面シートによる無数の葉があしらわれている。
これら無数の「鏡の葉」には秘密があり、よく見るとハーフミラー素材の半分透明な「鏡の葉」と、不透明な「鏡の葉」が混ざり合っている。
内部の照明が消えているときは、それら2種類の鏡の葉を見分けることは出来ないが、照明が変化することによって、不透明な鏡の葉によって作られた「NO SIGN」という文字を読むことが出来る。
「見えないもの」をコンセプトとした展示のための小さな仕掛けである。

中川ケミカル賞
「マラコロウコ」「ネオ・トロピカル:ブラジルの創造力」出品作品
「マラコロウコ」「ネオ・トロピカル:ブラジルの創造力」出品作品
「マラコロウコ」「ネオ・トロピカル:ブラジルの創造力」出品作品
「マラコロウコ」「ネオ・トロピカル:ブラジルの創造力」出品作品

キュレーター/ 長谷川 祐子(東京都現代美術館)
        難波 祐子(東京都現代美術館)
アーティスト/ベアトリス・ミリャーゼス
クライアント/東京都現代美術館
施工/冨永 一範(株式会社トミナガ)
フォトグラファー/白畠 徹
         森田 兼次

東京都現代美術館で2008年10月22日~2009年1月12日に開催された「ネオ・トロピカリア ブラジルの創造力」のために展示された、ベアトリス・ミリャーゼス氏のアート作品 『マラコロウコ(Maracolouco)』
作品のコンセプト:リオのトロピカルな植物の花や緑をモティーフにガラスのファサードに鮮やかな壁面をつくる
制作のコンセプト:アーティストの描いた原画を忠実にカッティングシートで巨大作品へと再現した。
作品は展覧会終了後も1年間展示された。

山本達雄展 空間と家具の表情
山本達雄展 空間と家具の表情
山本達雄展 空間と家具の表情
山本達雄展 空間と家具の表情

ディレクター/山本 達雄(有限会社山本達雄デザイン)
デザイナー/山本 達雄(有限会社山本達雄デザイン)
ライティング/山下 裕子(Y2 lighting design)
クライアント/リビングデザインセンターOZONE
施工/株式会社中川ケミカル
フォトグラファー/淺川 敏(ズーム)

家具に焦点をあて、家具が空間に与える影響、人が介在することによって変化する印象などをあらためて考えた展示会。
2008年に発表した「バンビチェアズ」は、動物の体毛の感触をもつ椅子として、そのビジュアルや触覚をフィーチャーし、この展示会では延長線として、動植物から発想した新作家具を中心に展示しました。
家具の機能や目的に囚われず、存在することに意味があるということに注目しデザインした新作家具と空間とのインスタレーション。

「UNIQLO渋谷道玄坂店フロアグラフィック」
「UNIQLO渋谷道玄坂店フロアグラフィック」
「UNIQLO渋谷道玄坂店フロアグラフィック」
「UNIQLO渋谷道玄坂店フロアグラフィック」

ディレクター/北村 文人(株式会社ユニクロ)
デザイナー/石川 篤(株式会社ユニクロ)

ユニクロから登場した新しいジーンズライン、UJのコーナー演出。
UJの豊富なカラーバリエーションをグラデーションによって表現。
床一面とマネキンのあるショーウィンドウまで覆った。
鏡に反射することを計算し、永遠に続くパターンを実現。